【上野】レンブラント展と五千の香港粥、つる瀬の豆大福|御徒町から歩く半日コース

白い器に入ったとろとろの香港粥と、お漬物と落花生の小皿 和菓子

上野公園の国立西洋美術館で開かれている「版画家レンブラント」を見に行きました。御徒町で香港式のお粥を食べてから美術館へ向かい、帰りに湯島の和菓子店に寄る、というお散歩コースです。

歩いた順は、御徒町 → 上野公園 → 湯島。どれも駅ひとつぶんの距離なのに、お粥・版画・和菓子と中身がまったく違う半日になりました。

上野中通り商店街のアーチ。雨上がりの朝で人通りは少ない
御徒町から上野へ。朝の中通り商店街は静かでした

御徒町から湯島まで、歩いて回れる半日のコースです

  • 9時すぎ|御徒町「五千」で香港式のお粥と点心の朝ごはん
  • 10時すぎ|上野公園まで歩いて、国立西洋美術館「版画家レンブラント」へ
  • お昼すぎ|湯島の「つる瀬」で豆大福と栗蒸し羊羹を買って帰る

美術館が開くのは9時30分です。先にお粥を食べてから向かうと、ちょうど開館の時間に着けるので、この順番にしました。

朝ごはんは御徒町の「五千」で、香港式のお粥を食べました

店名香港粥 五千(ごせん)
アクセスJR御徒町駅 北口から徒歩3分(ビルの2階)
営業時間9:00〜21:00(不定休)
支払い現金・PayPay・Alipay(注文は卓上のQRコードからスマホで)
情報Instagram / Googleマップ
香港粥 五千が入るビルの外観。2階に看板が出ている
2階が五千です。1階の入口に赤い提灯が下がっています

お店は2階です。1階の入口に「五千」の赤い提灯が下がっているので、そこから上がります。看板には「香港式粥 and More」とだけ書かれていて、お粥・タピオカ・点心のイラストが並んでいます。

着いたのは9時すぎ。朝の時間帯は一人で来ているお客さんが多い印象でした。

近くにいた一人でいらした女性のお客さんは、左手に蓮華、右手にお箸を持って、お粥と点心を交互に口へ運んでいました。ひと口ごとに、うんうん、とうなずきながら食べていて、おいしさがこちらまで伝わってきます。

五千の店頭メニュー看板。香港粥と点心の写真と値段が並んでいる
入口のメニュー看板。人気のお粥と点心が値段付きで出ています

注文は卓上のQRコードから、スマホでします

注文は卓上のQRコードから、スマホでします。QRコードは小さなカードに記載されて調味料の横に置いてあるので、知らないと気が付きにくいです。私も最初は店員さんを呼ぼうとしたのですが、別のお客さんが注文の際にテーブルの上を店員さんに指されているのを見て、気付きました。席に着いたら、まず卓上を見てください。

お会計は現金・PayPay・Alipayが使えます。日本でAlipayが選べる飲食店は初めてだったので、中国や香港から来た方にも使いやすいと思います。

お米の粒が残っていない、とろとろのお粥です

平日15時までの、お粥と飲茶の贅沢セットの中から、一番人気と記載のある「五千粥セット」1,580円を選びました。お粥はトッピングを2種類選ぶ形式です。私は海鮮ミックスとピータンにしました。

白い器に入ったとろとろの香港粥と、お漬物と揚げ落花生の小皿
五千粥セット。右の小皿はお漬物と揚げ落花生です

お粥は中国式でお米の粒がほとんど残っていないとろとろの形状です。

この日は雨で肌寒かったので、熱いお粥が体の内側から効きました。夏の終わりの雨の日に、これ以上ちょうどいい朝ごはんはなかったと思います。

具は、えび・あさり・ホタテ・しょうが・揚げパン・揚げにんにく。揚げパンと揚げにんにくが入ることで、食感が楽しめました。

れんげにすくった香港粥。大きなえびがのっている
えびはこの大きさ。お米の粒はほとんど残っていません

ピータンは、少しクセが強く主張がはっきりしています。2種類のトッピングの組み合わせで、色々な味と食感が楽しめるのは、嬉しいです。

お粥には、黄色いお漬物と揚げ落花生が入った小皿が付いてきます。どちらも歯ごたえがあるので、とろとろのお粥の合間につまむとちょうどいいです。卓上には塩・タレ・白胡椒・黒酢もあるので、途中で味変が楽しめます。

特にピーナッツは、油と塩の加減がちょうどよくて、もっと食べたくなる味でした。

点心5種のセットは、朝に頼むとかなりの量です

お粥は小サイズ、中サイズとあり、私は中サイズを選びました。中サイズでもとてもボリュームがあるので、点心5種のセットを朝に食べると夜までお腹がいっぱいです。小サイズでも十分な量かもしれません。

せいろに入った5種類の点心。手前に黄色い丸いおまんじゅうがある
点心5種。熱々の状態で運ばれてきます

点心は熱々の状態で供されるので、まだ湯気が立っている状態で食べられます。ちまきはお米がもちもちで、焼売も熱々です。

5種類の中に、黄色くて丸いおまんじゅうがあります。メニューに書いてあるのを見ていなくて、食べながら杏あんだと思い込んでいたのですが、かぼちゃまんでした。しょっぱいものが続いたあとに甘いものが来るので、デザートのような位置づけなのかもしれません。

お粥にもち米が重なるので、食べ終わるころには本当に苦しくなります。

国立西洋美術館の「版画家レンブラント」は、130点以上の版画が並びます

施設名国立西洋美術館
展示版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト(2026年7月7日〜9月23日)
開館時間9:30〜17:30(金・土は20:00まで/月曜休館、9月21日は開館)
アクセスJR上野駅 公園口から徒歩1分
情報公式サイト / Googleマップ
「版画家レンブラント」展のポスター。会期は2026年7月7日から9月23日
会期は2026年9月23日まで。国立西洋美術館で開かれています

レンブラントというと、暗い背景に光が差し込む油彩画を思い浮かべる方が多いと思います。この展覧会はそこではなく、版画家としてのレンブラントに絞った内容です。

並んでいるのは130点以上。1点ずつは決して大きくありませんが、それがずらりと続くので点数そのものが圧巻でした。

額装されたレンブラントの風景版画。木立の上の空が斜めの線で描かれている
線を重ねたところが闇になり、紙が白いままのところが光になります

見ていくと、線の密度だけで暗さをつくっていることが分かります。線を重ねたところが闇になり、紙が白いままのところが光になる。「光と影の画家」と呼ばれる人のやり方が、油彩よりもはっきり見えます。あの表現のルーツが版画にあった、というのが今回いちばんおもしろかったところです。

以前、オランダでレンブラントの絵に一目惚れしたことがあって、今回の版画はその人の別の顔を見るようでした。

版画は、世界のあちこちで同じ作品に出会えます

今回の展覧会は、オランダのレンブラント・ハウス美術館との共催です。レンブラントが実際に暮らした家が、そのまま美術館になっているところ。後援にはオランダ王国大使館も入っていて、日本にいながらオランダ側の資料でレンブラントを見る、という形になっています。

それにしても、日本の美術館はいつからこんなに写真が撮れるようになったんだろう、と思います。

海外の美術館では、作品の前に座って模写をしている人や、床に座って学芸員の話を聞いている子どもたちを見かけます。写真を撮っているお客さんも普通にいます。あんなふうに作品と向き合えたら、感性の育ち方も違うのかもしれない、とずっと思っていました。日本でもそれができるようになってきたのは、うれしい変化です。

撮影の可否は展示ごとに違うので、会場の表示を見てから撮ってください。

平日の午前中は、じっくり見られます

版画は小さいので、混んでいると人の頭の間から覗くことになってしまいます。この日は平日の午前中に入って、1点ずつ近くで見ることができました。小さい作品が中心の展覧会は、空いている時間に行くかどうかで満足度がかなり変わります。

国立西洋美術館は、企画展のチケット(一般2,200円)で常設展も見られます。ここの常設展は、正直に言うと企画展と同じくらい見ごたえがあります。モネの睡蓮もあります。

企画展で満足して常設展を早足で通り過ぎることも過去にはありました。常設展まで含めて2時間半くらいを見ておくと、最後まで気持ちよく見られると思います。

金色の額に入ったモネの睡蓮。水面に睡蓮の花と葉が浮かぶ
常設展のモネ。企画展のチケットでここまで見られます

帰りは湯島の「つる瀬」で、豆大福と栗蒸し羊羹を買いました

店名喫茶・御菓子司 つる瀬 湯島本店
アクセス東京メトロ千代田線 湯島駅から徒歩1分
営業時間店頭 9:30〜19:00(日曜・祝日は18:00まで/月曜定休)/喫茶 11:00〜18:00
注意カード可。豆大福・栗蒸し羊羹は日持ちが当日まで
情報公式サイト / Googleマップ
つる瀬 湯島本店の外観。建物の角の上に店名の看板が出ている
湯島駅を上がってすぐの角。上に店名の看板が出ています

湯島駅を上がってすぐの角にあります。ショーケースが通り沿いに出ていて、外からでも何があるか見えます。買ったのは名物の豆大福と、この時期に出ている栗蒸し羊羹。どちらも日持ちは当日までなので、おみやげにするなら渡す日に買うことになります。

つる瀬の掛け紙が巻かれた透明のパック。緑の菱形に鶴のマーク
掛け紙には「風味の変らぬうちにお召し上り下さい」とありました

豆大福は、塩気のお餅と甘い粒あんの組み合わせです

半分に切った豆大福の断面。つぶあんと、お餅の中の豆が見える
お餅にも豆、中はつぶあん。豆の食感が二重に楽しめます(260円)

お餅は塩気があります。中はつぶあんで、こちらは甘みが強い。塩気のあとに甘みが来るので、口の中で甘さがより強く感じられます。しょっぱいものと甘いものを一緒に食べたときのあの感じが、ひとつのお菓子の中で起きています。

お餅に入っている豆と、あんこの中の豆は、食感がまったく違います。お餅の豆はしっかりしていて噛むところになり、あんこはやわらかい。同じ豆なのに役割が分かれていて、これが食べていて楽しいところでした。

栗蒸し羊羹は、1切れの中の栗の存在感が大きいです

実は、栗蒸し羊羹を食べたのはこれが初めてだったと思います。

半分に切った栗蒸し羊羹の断面。こし餡の中に栗の塊がいくつも入っている
1切れの中に、この栗の量です(340円)

切ってまず目に入るのが、大きな栗です。あんの色と栗の色のコントラストがきれいで、表面はつやっとしています。切る前と切ったあとで印象が変わるお菓子でした。

栗そのものにしっかり味がついているので、栗の部分だけでちゃんと味があります。あんはこし餡ですが、蒸してぎゅっとしてあるぶん、いつも食べているこし餡より重みのある味でした。しかも、あんのほうにも栗の味がします。

1切れの中で栗の占める割合が大きくて、食べ終わったあとに抹茶が飲みたくなりました。

まとめ

御徒町の香港式のお粥、上野公園の版画の展覧会、湯島の和菓子。どれも駅ひとつぶんの距離なので、朝9時に出れば、お昼すぎには手にお菓子を持って帰ってくることができます。

  • 五千は注文がQRコード。
  • 点心を付けると朝でもかなりの量。お粥は小サイズでも十分かもしれません
  • 美術館は小さい版画が中心。空いている時間に行くと満足度が変わる
  • 企画展のチケットで常設展も見られるので、時間に余裕をもって
  • つる瀬の和菓子は商品によって日持ちが当日まで。買ったその日に食べる

「版画家レンブラント」は2026年9月23日(水・祝)までです。朝ごはんと和菓子を前後に付けると、半日でも満足度の高い一日になりました。

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