【奄美大島】レンタカーなしで2泊3日旅行|バス移動・乗り継ぎ便で行って分かったこと

奄美空港の駐機場に停まるプロペラ機 旅行・おでかけ

奄美大島は、レンタカーがないと回れない——出発前に読んだ情報の多くが、そう書いていました。今回はその前提を、実際に試してみることになりました。

飛行機はあえて乗り継ぎ便を選び、島の移動は路線バス。この記事では、乗り継ぎ便を選んだ理由と時刻の比較、しまバスの使い方と料金、そして夏の台風への備えまで、これから車なしで奄美へ行く方がそのまま計画に使えるようにまとめます。

あえて乗り継ぎ便を選んだ理由

羽田と奄美大島をつなぐ直行便は、1日1往復です。行きは羽田11:30発・奄美13:35着、帰りは奄美14:10発・羽田16:25着。この便を使うと、初日は午後からしか動けず、最終日は午前中で終わりになります。2泊3日だと、島をゆっくり回れるのは中日の1日だけ、という感覚に近くなります。

そこで今回は、行きは伊丹乗り換え、帰りは鹿児島乗り換えを選びました。実際の時刻はこうなりました。

乗り継ぎ便(今回)直行便
行き羽田 7:30 → 伊丹 8:35
伊丹 9:45 → 奄美 11:20 着
羽田 11:30 → 奄美 13:35 着
帰り奄美 17:20 発 → 鹿児島 18:30
鹿児島 18:55 → 羽田 20:55
奄美 14:10 発 → 羽田 16:25
初日に動き出せる時刻11:2013:35(2時間15分あと)
最終日に島を出る時刻17:2014:10(3時間10分まえ)
島にいられる時間約5時間半 長く滞在

直行便と比べると、着くのが2時間15分早く、出るのが3時間10分遅い。合わせて5時間半近く、島にいられる時間が長くなりました。2泊3日の旅で5時間半は、体感としてかなり大きな差です。

そのかわり、乗り換えの手間と、遅延したときのリスクは増えます。次に書くのは、そのどちらも実際に感じた話です。

飛行機の窓から見下ろす奄美の入り江と砂州
着陸前、窓の外に広がっていた海。この時間から島を歩けるのが乗り継ぎ便の良さ

知らなかった落とし穴:伊丹〜奄美はタッチ&ゴーが使えない

今回いちばん焦ったのが、この場面です。

伊丹から奄美への便は、スマホをかざすだけで搭乗できるタッチ&ゴーに対応していませんでした。別にチェックインが必要だったのですが、私も当日まで気が付かずに搭乗口へ向かい、乗るときになって「チェックインができていない」と分かりました。

乗り継ぎ便では、すべての区間が同じ方法で乗れるとは限りません。予約したあとに、区間ごとの搭乗方法を一度確認しておくと安心です。

乗り継ぎの待ち時間はどうだったか

行きの伊丹での乗り継ぎは1時間10分。旅には必ず本を持って行くので、そこで読んで過ごしました。空港で少し時間ができるのは、私にとってはむしろ嬉しい時間です。乗り継ぎの空港ではスマホの充電もできるので、待ち時間はそのまま充電の時間にもなりました。

いっぽう帰りの鹿児島は、乗り継ぎ時間がわずか25分。待つ間もなく次の便に乗り込みました。効率は良かったのですが、裏を返せば前の便が少しでも遅れたら乗り継げないということでもあります。乗り継ぎ時間の短い便を選ぶときは、そのリスクも一緒に考えておいた方がいいと感じました。

機内の座席前モニターに映画の一覧が表示されている
機内では映画も観られます。乗り継ぎ便は機内で過ごす時間も長め

島の移動は路線バス(しまバス)だけ

レンタカーは借りず、島の移動は基本的に路線バスの「しまバス」でした。使ってみて分かったことをまとめます。

  • 全線1日券は2,400円。路線バスが1日乗り放題になります
  • 本数は少なめ。予定をバスの時刻に合わせて組む必要があります
  • 切符はバス停のQRコードから購入できます。降車時に現金で払うこともできます
  • アプリで買う方が100円ほど安いので、スマホで買うのがおすすめです(2026年7月時点)
  • 時刻表は前日に確認しておくと安心です

※運賃やアプリの価格は2026年7月時点のものです。最新の情報はしまバスの公式サイトでご確認ください。

もうひとつ助かったのが、スーツケースをしまバスの本社に置かせてもらえたこと。手ぶらで動けたので、バス移動でも荷物が負担になりませんでした。ただしコインロッカーのような預かりサービスではなく、あくまで置き場所を貸してもらえるだけで、盗難などの責任は負いませんと案内されます。貴重品は必ず自分で持って歩いてください。

しまバス全線の路線バス乗り放題券が表示されたスマホ画面
しまバス全線1日券。スマホの画面を降車時に見せるだけ
通り沿いに建つしまバス本社営業所の外観
しまバス本社営業所。ここでスーツケースを置かせてもらいました

宿を島の南部・古仁屋にした理由

最初は、島の北側で栄えている名瀬で宿を探していました。ただ、問い合わせた1軒から返信が来ず、そこで気持ちを切り替えました。

最終的に選んだのは、ダイビングショップが併設された古仁屋の宿です。旅の目的がダイビングだったので、宿とショップが同じ場所にあるのは大きな安心でした。

そのぶん空港からの移動は長くなりましたが、乗り継ぎ便で時間を稼ぎ、しまバスでつなぐことでカバーできました。

晴れた空の下、漁船が係留された古仁屋の港
宿のある古仁屋の港。バスを降りると、もう海がすぐそば

最終日は、思いがけず車で島をまわれた

最終日は、宿の方のご厚意で車に乗せていただき、島の観光地をいくつか案内していただきました。バスでは行けない場所や、バス停から遠いお店にも足をのばすことができ、最後の半日が思いがけず豊かな時間になりました。

ただ、これはたまたまいただいたご厚意であって、宿のサービスとして用意されているものではありません。期待して予約するようなことではないので、そこは正直に書いておきます。それでも、こうした人のあたたかさに触れられたことが、この旅でいちばん心に残っています。

夏の奄美と、台風への備え

夏の奄美は台風シーズンです。出発前は、Yahoo!天気で毎日、天気と台風の進路を確認していました。

旅行保険も検討しましたが、今回は入りませんでした。調べてみると、航空会社は天候による欠航なら手数料なしで振替や払い戻しに応じてくれること、宿とダイビングショップも「台風や天候不良で欠航・催行できない場合はキャンセル料はかからない」と明記していたこと、そして手持ちのクレジットカードに国内旅行傷害保険が自動で付いていたことが分かったからです。出発が近づくにつれて台風が来ないと見えてきたことも、大きな理由でした。

結果的には何事もありませんでしたが、調べて備えを考えておくだけで、ずいぶん気持ちが楽になりました。夏に離島へ行くなら、予約する前に宿やショップのキャンセル規定を読んでおくこと、そして日程に少し余裕を持たせておくことをおすすめします。

まとめ|車なしで行くなら、押さえておきたい2つのこと

バスだけで回ってみて、行きたかった場所にはひととおり行けました。ただし、いつ行けるかはバスの時刻に決められます。自分の好きなタイミングで動きたいなら、レンタカーが便利なのは間違いありません。旅のスタイルに合わせて選ぶのが一番だと思います。

そのうえで、車なしで行くなら押さえておきたいのはこの2つです。バスの時刻に合わせて予定を組むこと、そして乗り継ぎ便の搭乗方法を予約後に確認しておくこと。ここさえ外さなければ、初めてでも問題なく回れます。

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