根津から弥生坂をのぼった先に、弥生美術館と竹久夢二美術館が並んで建っています。大正のロマンを描いた夢二の美人画と、昭和の少女たちが胸をときめかせた占い雑誌の世界。ふたつの美術館をめぐったあとは、美術館を楽しんだあとは、一幸庵まで歩いて約35分。緑の多い道をのんびり歩けるので、美術館と和菓子を一緒に楽しむ散歩コースとしてもおすすめです。
弥生美術館・竹久夢二美術館へ

ふたつの美術館は東京大学の向かい側、同じ敷地に並んで建ち、渡り廊下でつながっています。出入り口は弥生美術館側の一か所だけ。チケット一枚(一般1,200円)で、両方をゆっくり楽しめます。
| 施設名 | 弥生美術館・竹久夢二美術館 |
| アクセス | 東京メトロ千代田線「根津」駅/南北線「東大前」駅より各徒歩約7分 |
| 開館時間 | 10:00〜17:00(最終入館16:30)・月曜休(祝日の場合は翌火曜)、展示替期間・年末年始休 |
| 入館料 | 一般1,200円(2館共通・現金のみ) |
| 情報 | 公式サイト / Googleマップ |
竹久夢二 — 大正の美人画とデザイン
夢二といえば、憂いをふくんだまなざしの美人画。椿の柄をまとった女性像に加えて、アール・ヌーヴォー調のデザイン画も並び、”絵描き”としてだけでなく”デザイナー”としての夢二にも出会えます。大正という時代の空気が、そのまま額のなかに閉じ込められているようでした。
弥生美術館 — 昭和の少女雑誌『My Birthday』展
同じ敷地にありながら、展示の雰囲気はまったく違います。
竹久夢二美術館では、大正ロマンを代表する美人画やデザインに触れ、弥生美術館では昭和の少女雑誌『My Birthday』の世界へ。
「大人の女性への憧れ」と「少女のときめき」という、時代ごとの女性文化を一度に楽しめるのが、この2館ならではの魅力でした。
緑の道を、歴史をたどりながら
美術館を出たら、そのまま茗荷谷方面へ。和菓子屋さんまでの道のりも、この日の楽しみのひとつでした。通りには緑があふれ、のんびり歩けます。

道中には「旧町名案内」の看板が立っていて、このあたりの昔の町名や成り立ちを知りながら歩けます。ちょっとした歴史散歩の気分です。

一幸庵の涼菓
歩いてたどり着いたのは、和菓子の名店・一幸庵。茗荷谷の駅からも歩いてすぐです。支払いは現金のみ。この日は、水羊羹と葛饅頭「緑陰」をひとつずつ。ふたつで1,004円でした。

| 店名 | 一幸庵 |
| アクセス | 東京メトロ丸ノ内線「茗荷谷」駅より徒歩約4分 |
| 営業時間 | 10:00〜・日・月・火曜休(時間・定休日は変動あり、最新はお店のSNSで要確認) |
| 支払い | 現金のみ |
| Googleマップ | Googleマップ |

水羊羹
黒文字を入れると、程よい硬さを残しながらスッと切れます。濁りのない、澄んだ餡色。喉ごしはツルッと軽やかなのに、小豆の味はしっかりと残る——涼しさと余韻を両立した一品でした。

葛饅頭「緑陰」
切ってみると、水羊羹は澄んだ小豆色がそのまま断面に。緑陰は葛の白・ずんだの緑・こし餡の三層。ずんだは粒をほんの少し残してあり、口のなかで食感の変化も楽しめます。名前の通り、木陰の涼しさを写したような一菓子でした。
※夏(7月ごろ〜)は、名物のわらび餅が販売休止とのこと。涼しくなったら、あらためて買いに行きたい一軒です。
まとめ
大正の夢二、昭和の少女雑誌、緑の散歩道、そして涼やかな和菓子。文京区・弥生から茗荷谷への道のりは、時代をこえた”うつくしいもの”がゆるやかにつながる散歩道でした。展示は入れ替わるので、次はどんな女性像に出会えるか——それも楽しみのひとつです。
営業時間・定休日・展示内容は変更になる場合があります。おでかけ前に公式サイト・SNSで最新情報をご確認ください。
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