今回のソウル旅行で、一番印象に残った食事が宮廷料理店「石坡廊(ソッパラン)」でした。美しい庭園と歴史ある建物の中でいただく宮廷料理は、まさに旅のハイライトでした。
| 店名 | 石坡廊(ソッパラン/석파랑) |
|---|---|
| 住所 | ソウル特別市 鍾路区 紫霞門路(チャハムンロ)309 |
| アクセス | 地下鉄3号線「景福宮駅」から路線バス(バス停はお店の目の前) |
| 予約 | 要予約(人数がいる場合はコースを全員同じ内容に) |
| 支払い | カード可 |
| 公式サイト | 公式サイト |
| Googleマップ | Googleマップ |
予約は同行した知人が英語でメールのやり取りをして手配してくれました。人数がいる場合はコースを全員同じ内容にする必要があり、最後の麺やご飯だけ当日選ぶ形式でした。
石坡廊へのアクセス
地下鉄3号線の景福宮(キョンボックン)駅まで行き、そこから路線バスで向かいました。バス停はお店の目の前にあり、NAVERマップなどのアプリを見ながら移動すれば迷わず到着できます。交通カードは気候同行カードで問題なく利用できました。
ソウル市内の交通全般(AREX・気候同行カード・タクシーなど)は ソウル交通ガイド にまとめています。

門をくぐった瞬間から特別な空間
到着してまず目を引くのが重厚な門構えです。門の前からすでに格式が感じられ、一歩足を踏み入れると、まるで歴史あるお屋敷に招かれたような気持ちになります。
手入れの行き届いた庭園も美しく、静かな空間が広がっていました。今回食事をしたのは、門を入ってすぐ左手にある建物です。


せっかくなので一番上の16万ウォンコースを予約
コースは11万・13万・16万ウォンの3種類がありました。今回はせっかくの機会だったので、一番上の16万ウォンコースを予約しました。飲み物は当日注文するスタイルです。
テーブルにあらかじめ置かれたメニューを見ると、メインディッシュだけでも品数が多く、一体何品出てくるのか見当もつきません。

最初のお粥から日本とはまったく違う
最初に提供されたのはお粥です。日本のお粥を想像していたので驚きました。かぼちゃや豆をなめらかに潰したような甘い味付けで、食事というよりおやつに近い印象です。
コースの最初からお米かと思いきや、出てきたのは甘いおやつのような一品。この先に何が続くのか、期待がふくらみます。
一緒に出された水キムチも印象的でした。今まで食べた水キムチの中で、一番薄味です。とてもさっぱりしていて、お粥との相性もよかったです。

どれが何の料理なのか途中から分からなくなる
料理ごとに説明はあったようなののですが、人数が多いため全員にその説明が行き届かず、次々と運ばれてくるお料理に「これは何?」となってきます。それも宮廷料理らしい楽しみ方なのかもしれません。
九折坂(クジョルパン)
薄い生地に色鮮やかな野菜やきのこを包み、タレにつけていただきます。見た目も華やかで、最初から気分が上がる一皿でした。

珍味(チンミ)
春雨を使った、チャプチェのような一品。日本で食べるチャプチェよりもあっさりとした味付けで、素材の味を活かした上品な仕上がりでした。

ユッケ
昼にもユッケを食べたのですが、こちらでも食べました。太めにカットされたユッケは食べ応えがあり、下に置いてあるりんごとの相性が抜群です。「もっと食べたい」と思った一品でした。

鮑(あわび)と鰻(うなぎ)
宮廷料理ならではの食材として、鮑と鰻も登場しました。鮑はやわらかく、上品な味わい。鰻は日本で食べるものより少しカリッとした焼き上がりで、弾力のある食感が印象的でした。

鯛の魚料理
しっかりとした味付けで、ここまで比較的あっさりしていた流れに変化が出てきます。

魚餃子
やさしいスープに浮かぶ、上品な魚の餃子。なめらかな口当たりで、ここまでの流れにそっと寄り添う一品でした。この頃にはかなりお腹が膨れてきますが、まだまだコースは続きます。

カルビ蒸し
個人的に最も印象に残った料理です。お箸を入れるだけでほろほろと崩れ、骨についた筋までスッと切れるほど柔らかい。カルビというと重たい印象がありますが、驚くほどあっさりしていました。
添えられたキムチは浅漬けで、白菜がシャキシャキ。これほど浅漬けのキムチを食べたのは初めてで、こちらも印象に残りました。

まだ終わらない。神仙炉が登場
ここまでで十分お腹いっぱいだったのですが、さらに神仙炉(シンソルロ)が登場します。肉、魚介、野菜、チヂミ、ナツメなどが入った、韓国宮廷料理を代表する鍋です。
さまざまな具材から出た旨味が溶け込み、スープはとてもやさしい味わいでした。「まだ出てくるの?」と驚きながらも、つい箸が進みます。

最後は麺かご飯を選択
締めは麺かご飯を選びます。私は温麺を選びました。スープはあっさりとして細い麺も食べやすいのですが、正直なところ、すでに満腹を通り越した状態。それでも、最後まで上品な味わいを楽しみました。

ようやくデザート
コース料理では、次に何が出てくるのだろうというワクワクが勝るもの。それなのに、デザートが運ばれてきた瞬間は、正直に言うと「やっとデザートだ」とホッとしてしまいました。同じ気持ちだったのか、思わず口に出している人もいたほどです。それくらい品数が多く、ボリュームのあるコースでした。
一緒に提供されたお茶は、漢方のような香りがする甘いお茶。食後には少し濃く感じましたが、韓国らしさを感じる味でした。ナツメの揚げ物は初体験。最後にフルーツを食べると口の中がさっぱりして、ようやく長いコースの締めくくりです。

まとめ
韓国は今回で4回目でしたが、宮廷料理をいただくのは初めてでした。韓国料理と聞いてすぐに宮廷料理には結び付かなかったのですが、こうして宮廷料理をいただくと、また違った韓国の魅力が見えてきます。
美しい庭園と歴史ある建物の中でゆっくり食事を楽しむ時間は、この旅行のハイライトのひとつになりました。
食後はタクシーで東大門へ。お腹いっぱいになりながら、ソウルの夜へ向かいました。
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